お茶を知る

完全自然栽培で和紅茶をつくる健一自然農園

健一自然農園について

「健一自然農園」は、奈良の東側にある山の上「大和高原」に茶園を持つ。

代表の伊川 健一(いかわ けんいち)さんが、農作放棄された茶畑の生命力に魅せられ、19歳の頃に就農。都祁(つげ)・山添(やまぞえ)・ 田原(たわら)・室生(むろう)いう地域の方々から茶園を受け継ぎ、 現在約11haほどの土地に約30の茶畑を経営されています。
※自然栽培で30ヵ所の茶園があるのは健一自然農園のみ。

日本茶業界では非常に珍しい農薬・肥料を一切使わない自然栽培で育て上げ、豊かなテロワールを感じる自然にも身体にも優しい茶葉を作っています。

  • 茶葉を育てるところ
  • 火入れをするところ
  • ブレンドするところ

は別々の会社がすることが一般的ですが、健一自然農園ではすべて自社ですることでよりこだわった味わいを作ることができています。

大学との共同研究や、お茶を蒸すときに使う火を外部エネルギーではなく周辺の木を間伐した際に出た木を薪として使ってオフグリッドを目指すなど、自然環境にも気をつかった活動を積極的にされています。

自然栽培とは

「元来、お茶の木を育てるのに農薬や肥料は特に必要ない。山の木々を見ると、農薬や肥料を一切与えていなくても元気に育っている。それと同じ。」と伊川さんはおっしゃります。

しかし高級な日本茶と言われるためには、窒素等をたくさん与えアミノ酸やタンパク質の量を増やし、旨み成分を大きく増やす必要があります。その量はお米に換算すると10~15倍と言われています。無理やり太らせるフォアグラと似たようなイメージ。

しかしそうするとどうしても茶の木が不健康になってしまう。だからより農薬を与え、肥料を与え、また不健康になって、を繰り返しているのが慣行栽培とのこと。茶木が弱っているので、寿命も短く農薬や肥料のコストも掛かります。

自然栽培はその真逆で、自然界の生き物や微生物の動きを促進し、農薬や肥料を一切与えずに育てる方法です。そうすることで強い茶の木が育ち、土地本来が持っている味わいを引き出すことができます。

健一自然農園では、自然界の基本原則を守り、畑にむやみに人の手を入れません。落ち葉や枝を落としたままにし、3年かけて堆肥を作っていきます。茶の木の下の土は簡単に指が入るほど柔らかく、どちらかというと土というよりも原生林の腐葉土に近い状態です。

健一自然農園は、微生物が1gに対して何匹いるのかという土壌の肥沃を指数で図る研究を立命館大学と共にされています。良い土とされるアベレージが1g=6億匹なのですが、健一自然農園では1g=20億匹(40億の茶畑もある)という3倍以上の微生物が存在しています。

ここまで多いと、肥料を作る微生物(空気中の窒素を固定して、土中に窒素肥料として茶の木に供給してくれる役割をもつ)も多くいます。普通、肥料は外からというのが考えですが、健全な森の状態が茶の木の下に表現されていれば、病害虫もわきにくく健康で肥料がいらないということを20年以上かけて証明しています。デメリットは収量が少ないぐらいです。

「自然栽培」は肥料も農薬も使わない栽培方法。

「有機栽培(オーガニック)」は有機肥料や有機JAS規格で認められた農薬の使用が可能な栽培方法です。

人が手を入れる部分は、風が通るか、水捌けが良いかという環境的要因のみ。基本は自然に任せて作るのが自然栽培の方法です。茶木が弱っている時は収穫しないなど、自然と対話しながら栽培します。そうすることで、農薬や肥料を与えているお茶の木の寿命は20年ほど なところ、健一自然農園では100年近く健康的に育てることができています。

さらに大和高原エリアの標高も高く、地層はもともと粘土質。鉄イオン等のミネラル成分が多く含まれているので茶の木を育てるのにはベストな環境。もちろん農法も大事ですが、そもそも大和高原の環境も優れていることで、より余韻の長い品質の高い茶葉が出来上がります。

和紅茶とは

日本茶と紅茶は、実は加工方法が違うだけで茶の木としての違いはほとんどありません。

ただ、一般的な日本茶用に育てられた茶葉を使って紅茶を作ることは、実はあまり向いていません。なぜかというと、肥料を使われているから。

煎茶や緑茶は蒸したり火をかけたりして調理しているのでそこまで違和感は感じませんが、発酵させるだけの紅茶ではその差が顕著で、不必要な苦味や雑味をとても感じやすいです。

完全無農薬・無肥料で育てられた健一自然農園の和紅茶は、不純物が入っていないため驚くほどクリアーで、スッキリとした清涼感さえ感じられる味わい。渋みも少なく、いつどんなときでも飲んでいられる優しい和紅茶です。

健一自然農園の和紅茶ラインナップ

初つみ和紅茶

一番茶、いわゆるファーストフラッシュと呼ばれる初摘みの芽のみを使った和紅茶。クリアーながら華やかな香り、喉に広がる甘みとコクが特徴です。ティータイムのスイーツだけでなく様々なお料理にもぴったり。

大和当帰和紅茶

奈良で古くから貴重な生薬漢方として栽培されてきた大和当帰は造血作用があると言われています。紅茶にブレンドすることで、お茶の時間に飲みやすい味わいに仕上がりました。身も心も温まりたい時におすすめの和紅茶です。

トゥルシー和紅茶

アーユルヴェーダで重宝されるトゥルシー(ホーリーバジル)のブレンドティー。鮮やかな香りが特徴で、心を落ち着けたい時にぴったりの和紅茶です。

 

今後ラインナップも増やしていく予定です!

健一自然農園から新鮮な茶葉を直接お届け

すべて産地直送なので、スーパーなどに並ぶものと比べ新鮮な状態でお届けできます。オーダーを受けてからパッキングするため、どこよりも新鮮。

また、自立型チャック付き袋を使用しているので扱いやすく、保存にも便利です。

ぜひご検討ください。

商品購入はこちらをクリック

 

関連記事