ラテアートを描くには?
描き方で2種類の方法があります。
エスプレッソを抽出したカップに、スチームしたミルクをピッチャーから注ぎ、ハート、リーフ、チューリップなどを描く「フリーポア」。
ピックなどを使って動物などを描く「エッチング」。
フリーポアには、ハートなどのデザインの「流す系(対流系)」とペガサスなどのデザインの「置く系」があります。
ここではフリーポアで流す系のラテアートを描く方法を、弊社バリスタがコツとワザを説明します。
初心者向けの動画や練習方法、色々なラテアートを描く動画もあります。
ラテアートの原理
ラテアートは、スチームで空気を含ませたフォームドミルクと、エスプレッソのクレマの比重を同じにすることで、クレマの上にフォームドミルクを乗せて描いていきます。
ミルクのフォームが粗すぎても、逆にフォームが少なすぎてもラテアートは綺麗に描けません。
同じくエスプレッソも適正に抽出を行わないと、クレマが出づらかったり、美味しく無かったりしてしまうので、抽出もミルクのスチーム同様しっかりと練習することをオススメします。
練習のコツをまとめましたので、詳しくは下記リンクをご覧ください。
ラテアートの描き方(ハート)
ラテやカプチーノに、マスターしたい基本のラテアート(ハート)
用意するもの
ラテアートの描き方
- 右手と左手が同時に違う動きをしなければならないことが、ラテアートの難しいポイントのひとつだと思います。
- もし最初やりにくい場合は、カップをカウンターなどにおいた状態でも描けるので、下記動画のように練習してみてください。
動画で見る ラテアートのコツ
【ハートのラテアート】初心者向けに、描くためのコツ(ポイント)をプロのバリスタが考えてみた結果
【リーフのラテアート】初心者向けの簡単なやり方&振り方のコツをプロのバリスタが解説
【チューリップのラテアート】初心者向けの簡単なやり方&コツをプロのバリスタが解説!
【ウイングチューリップ】ワンランク上のラテアートへ挑戦!描きかたとポイント
【必見】ラテアート「2つ」の描き分け☕大会へ挑戦したときの上達方法 Vol.1
ラテアートのよくある質問
フォームが浮かび上がらない
- ミルクスチームの段階でフォームが少ない
- 液面を上げていくときに時間がかかりすぎている
- 柄を描き始めるときに注ぐミルク量が少ない
柄が縦に伸びてしまう
- 描き始めてからカップが先に戻り始めてしまっている
- 描きながらピッチャーが前へ進んでいない
- 柄の中心を切るときに切るスピードが速すぎる
柄が左右対称にならない
- ピッチャー、もしくはカップが曲がっている
- 柄の中心を切るときに真ん中を通っていない
ラテアートの観点から見たエスプレッソの抽出
ラテアートのエスプレッソといえば、濃厚でクレマがしっかりとしているものをイメージされる方も多いと思いますが、もちろんそれも間違ってはいないと思います。
描きやすさを求めるとそこへ辿り着きますが、ただ逆にクレマが多いとそのクレマにミルクが負けてしまい、フォームが広がらないということも起こりえます。
そこで重要になってくるのがコーヒー豆のエイジング(焙煎してからの日数)です。
豆にもよりますが、2~3週間ぐらいが良いと思います。
これはエスプレッソの風味の観点からみても同じことが言えると考えています。
エイジングが短い豆は含まれるガスが多く、厚めのクレマを形成します。また、このガスは豆の成分を抽出するのも妨げてしまいます。
逆にエイジングを長くとりすぎると、クレマの層が薄くなり描いた時のコントラストが無くなります。もちろん豆内のガスもなくなっているのでエスプレッソとしての風味も味気なくなります。
描きやすく、且つ味もミルクとバランスがとれるエスプレッソ、それにはやはりコーヒー豆のエイジングが重要です。
詳しくは下記リンクをご参照ください。
ミルクスチーム フォームが少ない/多い場合
ラテアートにおいてミルクのスチーミングはすごく重要です。
スチームによって作り出すフォームの質(量)によって描きやすさも違ってきます。
フォームが薄い(少ない)場合
フォームが少ないと、クレマとの比重が合いやすくなるのでクレマの流れに沿ってフォームが流れていきます。そのためリーフはウイングを伴う柄を描く場合はフォームを少なくします。
フォームが厚い(多い)場合
フォームが多いと、クレマの比重より軽くなるためクレマの上にフォームが乗りやすくなります。そのためJLACなどで描かれる複雑な柄は、フォームをやや厚めにスチームをします。
※このようにフォームの多い少ないで描きやすい柄というものが変わってきますので、スチームをする段階でしっかりとどれぐらいフォームの作るのかイメージしながらスチームをすることが大事です。
詳しくは下記リンクをご参照ください。
【エコラテアート】初心者必見☕ラテアート練習するならコレしかないです!
ピッチャーによる描きやすさ
ラテアートを描くうえで、もちろん技術が一番大事になる部分ではありますが、ある程度は環境を整えてあげることも大事です。
その中でもピッチャーがラテアートの描きやすさを左右する場合もあります。
【比較】プロがミルクピッチャーを6種類つかってみて、使用感を解説しました。
注ぎ口の形状
一口にミルクピッチャーといっても形や大きさ、注ぎ口の形状など様々です。
上の写真のように、注ぎ口が丸いものもあれば尖っているものもあるので、使用するピッチャーによっても描きやすい柄なども変わってきます。
尖っていればいるほど描く線は細くなり、丸みがあるものは描く線が太くなる傾向があります。
JLAC(Japan Latte Art Championship)などで描かれるような柄(フォームを置くように描く柄)は割と尖っていて、前方にせり出ているもピッチャーが描きやすく、逆にカフェなどでよく目にする、チューリップやリーフなどの流して描く柄は、注ぎ口に丸みがあるピッチャーの方がコントラストを出しやすいです。
ただ、注ぎ口が丸いものは尖っているものに比べミルクを注ぐ量(液量)のコントロールがやや難しいですので、初心者の方などはなれるまでに時間がかかる可能性もあります。
それぞれのスタイルにあったピッチャーを選ぶことが大事になりますので、ピッチャーに関しましてはお気軽にお問い合わせください。
【紙コップ】でラテアートを描く!覚えておくべき注意点とワンポイントを解説!
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【バリスタ視点】フリーポアのラテアート13種類を、頭にカメラをつけて描いてみた。
まとめ
ラテアートのスキルは一朝一夕で身につくスキルではありません。
ミルクやエスプレッソがない状況でも水をそれぞれに見立てて練習することでイメージトレーニングにもなりますので、しっかりと反復練習を行いましょう。
また弊社ではラテアートにフォーカスをあてたセミナーも随時開催していますので、ご興味のある方はぜひご参加下さい。
ラテアートのコンペティション入賞者がしっかりと指導いたします。
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