当記事はこんな方におすすめ
- 近い将来カフェを開業したい方
- カフェ開業にどんな資格や届出が必要かわからない方
当記事によって分かること
- カフェ開業に必要な資格・届出・許可の種類や取得方法
- 場合によっては必要な届出などの種類や取得方法
この記事ではカフェ開業に必要な資格や免許を重要度別にお伝えします。
先に結論をいうと、開業に最低限必要なのは
- 食品衛生責任者の資格
- 開業届
- 飲食店営業許可
の3つです。
ですが、お店の規模ややりたいことによって資格や届出が追加で必要になってくるので、順に見ていきましょう。
カフェ開業に必要な資格
カフェ開業に絶対に必要な資格は「食品衛生責任者」です。
ただし、店舗の収容人数が30人以上の場合は「防火管理者」の資格も必要になります。
【カフェ開業に必須】食品衛生責任者
食品衛生責任者は、カフェ開業時に必須の「飲食店営業許可」を申請するために必要な資格です。
各都道府県の食品衛生協会が開催している、
- 講習会(集合型)を1日受講
- eラーニングにて受講
どちらかを受講すれば、誰でも取得が可能です。
※栄養士・調理師・製菓衛生士等の資格をすでに取得していれば講習会受講は免除されます。
食品を取り扱う施設では、施設ごとに営業許可を取り、また、食品衛生責任者を置く必要があります。
食品衛生責任者は各都道府県等の食品衛生協会において講習会を実施しています。
引用:公益社団法人日本食品衛生協会
<食品衛生責任者の取得と申請方法>
【集合型講習会】
- 取得方法:各都道府県の食品衛生協会主催の講習を受講
- 講習費用:1万円
※奈良市/価格は時期や地域によって変わります。 - 講習時間:1日
- 受講のタイミング:満席の場合があるのでできるだけ早くお申し込みください。
【eラーニング】
- 取得方法:各都道府県の食品衛生協会主催のeラーニング講習を受講
- 講習費用:1万円
※奈良市/価格は時期や地域によって変わります。
講習内容
- 配信形式:ビデオ
- 標準学習時間:約6時間
- 受講可能期間:30日間
- 必要環境:インターネット環境があり、カメラ機能があること。
<食品衛生責任者の取得後>
- 申請先:最寄りの保健所
- 申請期限:保健所に「飲食店営業許可」を申請する時(店舗開業の約10日前まで)
- 必要書類:営業許可申請書、店やキッチンの間取り図・食品衛生責任者の資格証明書
申請先は店舗最寄りの保健所ですが、食品衛生責任者の資格は全国共通のため、どの地域で受けても大丈夫です。
【場合による】防火管理者
防火管理者とは、店舗の収容人数(店員数+客席数)が30人以上の場合になると必要になる資格です。
また、店舗の広さ(述べ面積が300平米以上かどうか)により甲種と乙種のどちらの講習が必要かが変わります。
防火管理者の資格取得の有無と講習種類の判断には、正確な座席数と延べ面積が必要になるので、受講申し込みは店舗の内装設計が完了した段階で行うのがベストです。
防火管理者とは、多数の者が利用する建物などの「火災等による被害」を防止するため、防火管理に係る消防計画を作成し、防火管理上必要な業務(防火管理業務)を計画的に行う責任者を言います。
引用:一般財団法人 日本防火・防災協会
<防火管理者の取得と申請方法>
- 取得方法:日本防火・防災協会主催の講習を受講
- 講習費用:甲種)8,000円 乙種)7,000円
※奈良市/価格は時期や地域によって変わります。 - 講習時間:甲種)約10時間(2日) 乙種)約5時間(1日)
- 受講のタイミング:内装設計が完成した後
<防火管理者の取得後>
- 申請先:管轄の消防署
- 申請期限:店舗の開業日まで
- 必要書類:防火管理者選任(解任)届出書
カフェ開業に必要な届出
【カフェ開業に必須】開業届(個人事業主)
個人事業主としてカフェを開業する場合は、所轄の税務署に「開業届」を提出しましょう。
<開業届の届出方法>
- 届出先:管轄の税務署(外部サイト:各県の税務署を調べる)
- 届出期限:カフェ開業後から1ヶ月以内
- 必要書類:個人事業の開業・廃業等届出書、マイナンバーカード(またはマイナンバーが確認できる書類と身元確認書類)
【場合による】青色申告承認申請書(個人事業主で青色申告したい方のみ)
個人事業主になると確定申告が必要になり、申告の種類として青色申告と白色申告のどちらかが選べます。
簡単に言うと、事業所得(カフェ経営も含まれる)があれば青色申告が可能になり、白色申告に比べ手間がかかる分、最高65万円の特別控除が受けられたり、赤字の繰越ができるなど経営に助かる特典が受けられます。
<青色申告承認申請書の届出方法>
- 届出先:管轄の税務署(外部サイト:各県の税務署を調べる)
- 届出方法:開業届と合わせて提出
カフェ開業に必要な許可
【カフェ開業に必須】飲食店営業許可
飲食店営業許可はカフェ開業に必要です。
「食品衛生責任者」の資格を取得し、保健所からの店舗検査をクリアすると営業許可がもらえます。
<飲食店営業許可の取得と申請方法>
- 取得方法:保健所の施設検査クリア
- 申請先:管轄の保健所
- 申請費用:17,600円
※奈良市/価格は時期や地域によって変わります。 - 必要書類:飲食店営業許可申請書、営業設備の大要・配置図、内装の配置平面図、食品衛生責任者資格の証明書
【場合による】菓子製造業許可申請
通常のカフェには必要ありませんが、店内作りのパンや菓子をテイクアウトする場合は「菓子製造業許可申請」が必要になります。
三方囲まないといけなかったり店舗設備のハードル自体が上がるため、申請したい場合は店舗設計の前段階で保健所に相談することをオススメします。
- 申請先:管轄の保健所
- 申請費用:15,400円
※奈良市/価格は時期や地域によって変わります。 - 必要書類:営業許可申請書
【場合による】深夜酒類提供飲食店営業開始届出
深夜0時以降にお酒を提供する場合は「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」が必要です。
深夜0時までの時間帯でお酒を提供する分には、「飲食店営業許可」だけで問題なく提供できます。
- 申請先:管轄の警察署
- 申請期限:営業開始の10日前まで
- 必要書類:深夜酒類提供飲食店営業開始届出書
【場合による】コーヒー豆の製造・加工業の届出
自家焙煎したり、仕入れたコーヒー豆を挽いて販売する場合は「コーヒー豆の製造・加工業の届出」が必要です。
令和3年6月に食品衛生法の改正に伴い、保健所への提出が必要になりました。
仕入れたパッケージされたコーヒーをそのまま販売するだけであれば届出は必要ありません。
- 申請先:管轄の保健所
【まとめ】カフェ開業に最低限必要な資格と届出
カフェ開業に最低限必要な資格と届出は、3つです。
- 食品衛生責任者
- 開業届
- 飲食店営業許可
お店の規模や提供するものによって追加で必要な資格や届出が増えていきます。
- 必ず必要な「食品衛生責任者」の資格講習は満席になりやすいので早めに受講すること。
- 地域や店パターンによって詳細が異なるため、保健所には事前相談することです。
必要 | 場合による | |
保健所 |
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消防署 |
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税務署 |
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警察署 |
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この記事では、カフェ開業に必要な基本の資格や許可をお伝えしました。
プラスαの資格として、カフェ経営に役立つ資格や、コーヒー知識をつける資格なども説明しています。
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